成長ホルモン
成長ホルモンは、脳下垂体前葉のGH分泌細胞から分泌されるホルモンである。ヒト成長ホルモンは特にhGHと呼ぶ。
主要な成長ホルモンは191個のアミノ酸からなり、分子量は22kDaである。プロラクチンと遺伝子構成・アミノ酸配列が近く、一つの祖先となる遺伝子が重複し、機能が分化したと考えられている。ヒト成長ホルモン遺伝子は17番染色体に位置する。
標的器官に直接働く場合と間接的に働く場合がある。間接的に働く場合、成長ホルモンが肝臓などにはたらきかけ、IGF-1(インスリン様成長因子-1、別名ソマトメジンC)を分泌させ、それらが標的器官に働きかける。
分泌調節
成長ホルモンはあらゆる因子によって分泌調節を受け、パルス状分泌をする。
視床下部から分泌される成長ホルモン放出ホルモン(GHRH)の作用を受けてGH産生細胞から分泌される。また視床下部からのソマトスタチンにより分泌が抑制される。
成長ホルモン自身によりネガティブフィードバックで分泌が抑制される。また、IGF-1も下垂体に作用してネガティブフィードバック機構により成長ホルモンの分泌を抑制する。
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